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後工程はお客様

「後工程はお客様」という考え方があります。仕事は自分だけで完結することは滅多になく、ほぼ後工程があります。

医療の現場に置き換えると、受付→診察→検査→会計という流れがあります。一人一人が正確に丁寧に仕事をして次に引き継ぐ、そうすることで診療全体がスムーズに進みます。

お客様=外部の人(患者さんやそのご家族)ととらえがちですが、ここでいう「お客様」を、一緒に仕事をする職員でイメージしてみましょう。

例えば、コピー用紙が終わっても補充しないでおくと次に使う人が困ります。検査で使用する道具を決まった場所に戻しておかないと、次の人がそれを探す手間が増えてしまいます。検査のオーダーを間違えれば検査技師さんが困ってしまいます。また、トイレットペーパーや消毒液、往診車のガソリンなど、終わりそうなまま放置すると次の人が困ります。

「自分さえ良ければいい、自分の仕事さえやっていればいい」、もしそんな考えを少しでもお持ちの方がいらっしゃれば、今年は「後工程はお客様」という気持ちを大事に過ごしてみませんか。

職員同士がお互いのことを考えながら仕事をすることで、結果的に仕事の質も向上し、職員間の風通しもよくなります。働きやすい環境になることで、離職者を防ぐことにもつながるかもしれません。

後工程のお客様がどうしたら仕事をしやすいか、そのために何をしたら良いか、各自が役割や責任を意識することで、医院全体の医療の質の向上を目指せるのではないでしょうか。

余談ですが「後工程はお客様」とあわせて「前工程は神様」という考え方があります。自分の元にその仕事を提供してくれる人に感謝しようという考えです。

ほんの少し考え方を変えるだけで、日々の業務の見え方が変わってくる気がします。