お知らせ

進化続ける健康管理アプリ

 スマートフォンで気軽に試すことができ、自身の健康促進にも役立つことからすでに使っている方も多いかと思いますが、健康管理アプリが百花繚乱の様相を呈しています。
 その数の増加とともに、各社とも知恵を絞り特色のあるサービスを提供しています。歩数や筋トレなどアクティビティを記録するもの、また体重や睡眠を記録することで自分の日常生活を振り返るきっかけを作ってくれるもの、日々の食事を記録することで栄養のバランスやカロリー摂取を把握して健康促進やダイエットを助けるものとさまざまです。
 私は数年前に活動量と睡眠の記録を取り始め、特に活動量については1日の目標を定めているため、目標達成が怪しくなると遠回りに帰宅したり、夜間に散歩に出たりして目標をクリアしています。継続性と目標達成の義務感により三日坊主の私でも続けることができ、その結果自分の健康維持には役立っていると感じています。
 現状はアプリ単体で利用して、個人での健康管理が中心になっていますが、医療機関などとデータを共有できる仕組みも登場してきました。病院や診療所には自身のバイタル情報を提供して診察に生かしてもらう、また検査結果を調剤薬局と共有することにより適切な服薬につなげる。また医療機関だけでなく、家族間でデータを共有することにより、お互いに安心感を得られ、たとえ遠方に住む家族であっても、その健康状態を知ることができます。
 さらに自治体においても、医療費の抑制といった課題への解決方法の一つとなり得るでしよう。
この流れを汲み6月には業種の壁を超えて開発ベンダー、機器メーカー、大手保険会社が参加してルール作りを始めることが発表されました。
 このような団体が旗振り役となり、新たな仕組みが定着していくことを期待したいところです。健康という誰もが気になるテーマへの取り組みとして、これからも健康管理アプリを中心とした健康管理の動きから目が離せません。

   令和4年10月10日 医療タイムス紙掲載