クラウドワークスの活用
今回は、クリニックの開業をお考えの方に有効なサービスをご紹介します。
皆様は「クラウドワークス」というウェブサービスを耳にしたことがあるでしょうか。クラウドワークスは、個人・法人を問わず、インターネット上で広く仕事(業務委託)を発注、または受注することができるサービスで、会員登録をして「クライアント(発注者)」になることで、すぐに利用を始めることができます(反対に、受注者のことを「クラウドワーカー」と言います)。
このクラウドワークスを利用して発注できる仕事の種類は多岐にわたり、中でも代表的なものとして「ネーミング募集」「ロゴ募集」があります。開業へ向けての検討を進める上で、クリニックの名称を何にしようかと考える場面が出てきます。ロゴの検討はもう少し先になるかと思いますが、そうした際にこのサービスを活用することで、手軽に広く案を募ることができるため、非常に便利です。
仕事募集の方法としてはフォーマットが決まっており、募集タイトルや本文、募集期間、採用した方へ支払う報酬額の設定など、流れに沿って行いますので、初めての利用でも難しくありません。
またクラウドワーカー(受注者)の中には、ネーミングやロゴ制作のプロとして活動しているコピーライターやデザイナー(いわゆる「プロ・クラウドワーカー」)の方も存在します。ご自身の中である程度イメージを持っているという方も、このサービスを利用してみると、プロ目線の案から思わぬ発見があるかも知れません。
業種は違いますが、私の勤務先において新商品のネーミング募集で利用したところ、募集期間一週間で約700のアイデアが出ました。そのうちの一案を採用し、ロゴも同サービスで募集、選定して、商標登録を進める段階に至っています。
今回ご紹介したのは開業準備の一要素に過ぎませんが、開業医研究所ではさまざまな面において開業希望の皆様のサポートを致します。
令和3年8月10日 医療タイムス紙掲載