お知らせ

次世代ヘルスケアの始まり

  以前AI(Artificial Intelligence)を利用した医療健康分野に関するトライアルが盛んに進められている事を記事にさせて頂きました。AI利用やロボット化についてどの様な期待が持たれているか考えてみたいと思います。
 経済財政諮問会議との連携の下「日本経済再生本部」が設置されていますが、その中で「未来への投資」の拡大に向けた成長戦略と構造改革の加速化について審議されています。令和元年6月21日に成長戦略閣議決定された中に「成長戦略実行計画」と「成長戦略フォローアップ」があります。
  基本的考え方の背景としてAI、IoT、ロボット、ビッグデータなどの第4次産業革命のデジタル技術とデータの活用は、第2次産業革命の電力化や第3次産業革命のIT化と同じく、汎用技術(General Purpose Technology:GPT)としての性格を有するとして、今後の経済成長を実現する為には第4次産業革命に合わせて「組織」と「人」の変革を進められるかどうかが、付加価値の創出による労働生産性上昇を実現できるかどうかを左右するとされています。
 医療関係の現場でも最近では、AI医療の実践、ロボット化の普及も具体性を表してきました。例えば内視鏡分野では内視鏡メーカーがAIを搭載した内視鏡画像診断支援ソフトウェアを発売し内視鏡分野のAI技術において国内初の薬事承認を取得しています。超拡大内視鏡で撮影された大腸の超拡大内視鏡画像をAIが解析してリアルタイムでポリープが腫瘍性か非腫瘍性かの可能性を数値として表示して高い診断精度により医師の診断をサポートするものです。
  この件に関してある消化器内科の先生に話題提供した際に「正しくこれからはこの時代に入って行く事は間違いないと思う」と指摘された事に私は「本当に次世代ヘルスケア」の時代が始まっているのだと感じました。成長戦略フォローアップでは次世代ヘルスケアの新KPIは「2040年時点において、医療・福祉分野の単位時間当たりのサービス提供について5%(医師7%)以上の改善を目指す」としています。