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人生100年時代の生き方①

 「2007年生まれは107歳まで生きる」、更には「40歳以上の人は95歳以上、60歳以上の人は90歳以上生きる可能性が50%以上ある」ベストセラー「ライフシフト」の中で著者リンダ・クラットン氏が提言しています。
 著書の中で、医療の発達、栄養状態や衛生環境の改善などによって、人生100年時代を迎え、従来の「教育」「仕事」「引退」と進む3段階のライフコースは大きく変質し、新たにEXPLORER (知識やスキルの再取得)、INDEPENDET PRODUCER(フリーランス)、PORTFOLIO WORKER (異なる活動を同時並行で行う)の3つのステージが誕生するとしています。更に、人生100年時代は従来の単純な区割りでなく、「引退」も含めその時々で「教育」と「仕事」が絡み合い、それぞれのステージを行き来できるマルチステージの人生プランが必要になると説いています。まさに、国、組織、個人がライフコースの見直しを迫られているということになります。
 我が国においても昨年9月、人生100年時代構想会議が発足しました。超高齢化社会の日本における新しい経済・社会システムの構想を固めるとしています。この中で、新しい社会システムをつくるため国民が保有すべき力として「社会人基礎力」が挙げられています。「社会人基礎力」とは、人生100年時代を生き抜く能力、職場や地域社会で多様な人と仕事を行える能力であり、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」であると定義付けられています。