お知らせ

歯科医院でも経営計画を

平成29年厚生労働省の調査によりますと、全国歯科診療所の平均収入は個人事業で約4000万円、医療法人で約9100万円という結果でした。歯科診療所で一つの目標とされる総収入1億円超の医院は、全国でも3~5%ほどと言われており、そんな歯科医院を経営される院長先生には共通点があります。それは中期的なゴールを持ちながら経営しているという点です。更にそこに近づけているのかを振り返り、改善を繰り返す仕組みのある歯科医院は収入を伸ばしています。
そんな医院になるためには、まずクリニックのトップである院長先生の辿り着きたいゴールを設定し、そこへ向かうための行動計画を立てることが必要です。これらを行うことが中期経営計画の作成になります。

◆中期経営計画とはどんなもの?
自院の5年先の経営状況を1年ごと計画し、計画達成にむけてどんな行動を取るのかを落とし込んだものです。実際に行っている歯科医院はまだ少ないですが、中小企業では多く取り入れられており、中小企業庁の調査では、中期経営計画を作成したことが無い企業で、売上高が増加したと回答したのは20.2%だったのに対し、作成したことのある企業は34.0%売上が増加しているという調査結果もあります。
◆どうやって計画を立てるの?
①先生の歯科経営における考えを明確にします(例:患者さんが気軽に相談できる歯科医院 等)
②5年後に辿り着きたいゴールを設定します(例:総収入1億円突破)
③達成に向けてやりたい事、やるべき事や願望を、思いつく限り書き出します
④1年ごとの理想の組織図を考えます
⑤③でカテゴリ別に分類したやるべきことを、いつ実践するのか1年ごとの行動計画を作成します

上記事項から、収入、経費、投資等の計画を数値に落とし込み、中期経営計画を作成します。
ゴールに辿り着くために重要なのは、振り返る時間を設けることです。これを行うことで理想(立てた計画)と現実との差異を測ることができ、改善策を考え次の行動計画に盛り込んでいくことができます。このPDCAサイクル(計画→行動→振返り→改善)を回すことで必ずゴールに近づいていきます。