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デジタル遺品の一覧作成~家族に思わぬ災厄も~

 故人が生前使用していたパソコンやスマートフォン等のデジタル機器や、その中に保存されたデータ、インターネット上の個人情報などは「デジタル遺品」と呼ばれています。デジタル遺品の多くはパスワードやIDで守られていますが、家族がそのパスワードやIDを知らなければ、せっかく残された思い出の写真データや、お世話になった方々の連絡先などのデータも見ることはできません。
 そしてパスワードやIDがわからないからと放置した結果、こうしたデジタル遺品が家族に思わぬ災厄をもたらすことがあります。
 例えばFacebookやTwitterなどのSNS。アカウントに長期間ログインがなされないと、知らないうちにアカウントを乗っ取られて個人情報が漏洩したり、ニセ情報が発信されたりと、悪用されるリスクが高まります。
 またインターネットバンキングの口座などは、通帳や郵送物がないものも多く、家族がその存在に気付くことが難しいため、結局相続人の手元に渡らなかったり、のちのち発覚して親族間の争いを招いてしまったりするという恐れがあります。
さらに家族には内緒で、株やFX、金や原油の先物などハイリスク・ハイリターンの取引をしていたらどうでしょう?知らないうちに負債が膨れ上がってしまったということにもなりかねません。
 このようなトラブルに家族が巻き込まれて困ることのないよう、「エンディングノート」などでデジタル遺品の一覧を作成し、家族がどう対応したらよいかわかるようにしておくなど、対策を考えてみてはいかがでしょうか?
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