条件確認し、得な活用~
2017年1月から所得税や法人税といった国税をクレジットカードで納付できるようになりました。制度導入後1年が経ち、メリットを感じる事例も出て参りましたので、改めて制度の振り返りと、その事例のご紹介をさせて頂きます。
◆クレジットカード納税とは?インターネット上でクレジットカードの支払機能を利用し、国税を納付する手続きです。下記に主な要件をまとめました。
・利用可能額一度の手続きにつき1000万円未満かつ、利用するカードの決済可能額以下の金額(この利用可能額には後述する決済手数料も含みます。)
・利用できるクレジツトカードVisa,,MasterCard,JCB,,American Express,Diners Club,TS CUBICCARDの6種類。
・利用可能時間24時間(メンテナンス等で利用できない場合もあります)。
・その他利用額に応じて決済手数料がかかります。国税庁のHPにてシミュレ-ション計算が可能です。
◆お得なクレジツトカード納付事例
クレジットカード納付により、付与されたポイントが決済手数料を上回れば得するということになります。付与されたポイントを、比較的メリットの大きいマイレージ交換したケースで考えてみます。1年間で990万円の所得税を、ポイント付与率2%という高付与率のカードを使って納付し、マイル交換するケースですと、まず19万8000ポイントが付与されます。それをーポイント0・5マイルで交換したとすると、9万9000マイルになります。低く見積もっても1マイル2円ほどの価値はありますので、9万9000マイル×2円=19万8000円相当になります.990万円利用の場合の決済手数料は8万1259円のため、年間で11万6714円は得するという計算です。同じ経営状況であれば税額は毎年発生する可能性が高いですので、ただ税金を納付するよりもクレジット納付をした方が享受できるメリットが大きくなります。
ただし、クレジット会社によってポイント付与率やマイル交換レートは変わってきますので、上記事例が全てに当てはまるわけではありません。また、カードの利用上限や年会費にも注意が必要ですので、ご活用の際はしっかり条件を確認しましょう。
平成30年1月20日医療タイムス掲載