多様化する支払い方法~
最近クレジットカード会社から「国税もクレジットカードでの支払いが可能に...」
という通知が届き、顧問先の先生から利用についてご相談を頂きました。
そこで今回はクレジットカードを利用して納付する際のポイントをご紹介いたします。
①利用できる税目は?
所得税、法人税、消費税、贈与税などの国税のほとんどの税目での利用が可能です。
地方税でも自動車税はクレジットカード納付が可能ですが、今回ご紹介するカード納付とは
異なる方法となりますのでご注意下さい。
②具体的な決済方法は
「国税クレジットカードお支払サイト」を通じてのインターネットを利用した納付手続きとなり
24時間利用可能です。納付手続きには住所氏名等の個人情報と、国税の申告書や
通知書に記載されている整理番号、納付額、カード情報の入力が必要になります。
③クレジットカード納付ができる金額は?
1度の手続きで納付できる金額は1000万円未満ですが、納付期限内に複数回の
納付手続きをとることで1000万円以上の納税にも対応可能です。
ただし、クレジットカードの利用枠がございますので、利用枠を広げることが
できるか等事前に確認しておいた方が良いでしよう。
④クレジットカード納付による手数料はありますか?
決済手数料がかかります。納付税額が1万円までは82円(税込)、以後1万円を超えるごとに
82円(税込)を加算した金額になります。
【例 納付額が10万円の場合[〉決済手数料820円(税込)】さて、クレジットカードの利用というと、
利用額に応じたポイント付与を魅力に感じられる方も多いことと存じます。
年間利用額に応じて付与ポイント率が変わるなど付与率は各社それぞれとなりますので、納付の
際の決済手数料1万円ごとにかかる82円の手数料との比較をしていただき、どちらがお得
になるのかお調べいただければと思います。
以前に比べて納付方法は多様化しております。事前の登録が必要となりますが、営業時間内に
金融機関に行かなくても国税庁ホームページのeItaXサイトから
インターネットバンキングを利用して納付する方法もございます。
同じ期限内に納付する方法でも、ご自身にとってどの納付方法がメリットが大きいのか、この機会
にクレジットカード納付を含めて一度検討してみてはいかがでしょうか。
平成29年8月1日 医療タイムス掲載