医院のネット戦略③
医院・クリニックを経営していくうえでは、やはり多くの方に来ていただくための活動も必要でしょう。
医療施設がいやらしさを感じさせないように「集客」をするために、ホームページは、とてもよい道具といえます。以下のようなことをポイントに、ホームページの構成を見直してみてはいかがでしょうか。
○利用の仕方がわかりやすいか
ただでさえ、初めて行くところは、分らないところがあると腰が重くなりがちなもの。まして、医療施設を訪れる時は、具合が悪かったり、仕事を休んだりという事情もあります。できるだけ不明要素をなくし、スムーズに診てもらいたいと考える人は多いでしょう。
特に重要なのは、診療時間。あわせて予約などの制度や、待ち時間が長い場合はその目安なども書いてあると助かります。
また、診療科目は適切か、何を持っていけばよいのか、駐車場はあるか、といったこまやかな情報も、できるだけ欲しいものです。
書ききれない場合、問い合わせ先だけでも分りやすく記載しておきましょう。
○信頼や安心を感じるか
医療施設を選ぶ指標になるものといえば、なんといっても信頼感でしょう。ホームページでは、しっかりとした診療方針や専門性のある情報などの内容が、信頼感を高めます。
デザインも意外に重要です。ごちゃごちゃとした色使いや、統一感の無いイラストや文字はいい加減な印象を与えてしまいます。無難なのは、白を基調に、落着いた緑や青を配した色使い。また、院長やスタッフの顔写真も信頼感を高める材料になります。
なお、医療施設では、「集客」的な意気込みが前に出過ぎると、信頼感を落として逆効果になることも。ほどほどかよいでしょう。
○優しさや親しみも忘れずに
信頼性を求めるあまり、あまりきっちり作ってしまうのも考えものです。患者さんは医療施設に不安も抱きがちなもの。優しさ、親しみといった要素も気に留めておいてください。
たくさんでなくても、親しみやすいイラストや暖色のボタンを織り交ぜてみては。文章では難解な言葉遣いに注意し、語りかけるようなやわらかい調子を入れると、読みやすさもUPして、好感が高まります。
医療タイムス紙 平成27年1月20日 掲載