お知らせ

万が一の災害に備える保険

 御嶽山の噴火、8月の広島での土砂災害、毎月のように発生している地震など、今年は自然災害が立て続けに発生しています。自然災害から診療所や持ち家を守るために、火災保険の加入は必須ですが、どのような場合に補償されるか契約の内容の確認はされていますでしょうか。一般的な火災保険であれば、火災や風災、雪災などは補償の対象となりますが、その他の災害に関しては対象外となっていることもあります。

例えば火山の噴火による、噴石や火山灰の堆積などにより建物が被害に遭ってしまった場合、火災保険では補償の対象外となっています。噴火による被害の場合は地震保険に加入することでカバーされます。現在地震保険に加入できるのは住宅物件のみとなっておりますが、診療所と住居併用の建物の場合は地震保険に加入できる場合があります。住居併用の診療所をお持ちの先生で、地震・噴火に対する補償を検討されている方は担当の損害保険会社に相談されることお勧めいたします。

 続いて土砂災害や洪水被害に対する補償についてですが、火災保険の契約内容の中に水災が含まれている場合は補償されます。水災は、契約プランによっては付帯されていない場合がありますので注意が必要です。今年は日本各地でゲリラ豪雨や断続的に降り続く雨による被害が多く発生しました。付近に大きな河川が流れている場合や、山間部に建物がある場合には特に警戒が必要です。このような立地に建物をお持ちの方は、契約中の火災保険に水災が付帯されているかどうか確認をお願いします。一方で、水害による被害の可能性が極めて低いにも関わらず、水災補償が付帯されている場合があります。この場合、水災を補償から外すことで保険料が下げることができます。

自然災害はいつ起こるか分からないものですが、万が一の場合に備え、今一度ご契約中の保険内容の確認・見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

医療タイムス紙 平成26年10月10日 掲載