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医療機器・備品のリース契約

 診療所などで使用している医療機器や備品をリース契約としている先生は多いのではないでしょうか。リース契約は、医療機器などを毎月一定のリース料を支払うことで導入することが出来るため、購入資金のやりくりなどの煩わしさがなく、大変便利な調達方法ですが、リース期間が満了した後、先生方はどのようにされているでしょうか。

 リース期間が満了すると、リースしていた資産を返還するか、リース料年額の約1/10を支払って1年間契約を更新する「再リース」のいずれかを選択されていると思います。先生によっては、何回も再リースを繰り返して医療機器を使用し続けている方もいらっしゃるようです。
 医療機器の中にはレントゲン装置や歯科のユニットなど、使い方によっては10年以上使用できるものもあります。一般的な医療機器のリース契約期間は5年か6年程度だと思いますので、長期間使用できるものは再リースの回数も必然的に増えてゆきます。このような場合は「買い取り」を検討されてはいかがでしょうか。

 リース資産を買い取ってリース会社の所有物から自己の所有物とすれば、再リース料の支払いをすることなく、使用し続けることができます。
 リース期間が満了し、再リースとなっている資産があれば、契約しているリース会社に問い合わせをし、買い取りができるのか、買い取り金額はいくらなのかを確認してみて下さい。
 例えば買い取り金額が20万円、再リース料が年額10万円という医療機器であれば、今後3年以上使用する見込みであれば買い取りが有利ということになります。再リースを繰り返して長期間使用することは、経費のロスとなる可能性もありますので是非見直したいものです。
 ただしリース契約によっては買い取りが出来ないものや、買い取りの際に保守・点検のコストがかかるものもあります。コストが発生する場合にはそれも含めて再リースとの比較が必要となりますのでご注意ください。

医療タイムス紙 平成26年6月1日 掲載