今回は設備投資をご検討の先生方必見です。

　平成２６年４月より消費税率が8％に増税され、平成２７年１０月より１０％となることが決まりました。消費税が増税となる平成２６年３月末までに設備購入し納品されれば、消費税は現行の5％で計算されますので設備投資をお考えの先生方は、ぜひ早めのご検討をお願い致します。
　

リース契約で医療機械などの調達をご検討の場合も同様です。
リース契約にはファイナンスリースとオペレーティングリースがありますが、医療機関で機械をリース導入するような場合はファイナンスリースがほとんどです。
ファイナンスリースの場合、売買があったものとみなされるため以下の通りとなります。
≪リース契約の場合≫
①平成２６年３月末までにリース契約をし、かつ納品された場合、平成２６年４月以降も月々のリース料に係る消費税率は５％のままとなります。納品が平成２６年４月以降となった場合には月々のリースに係る消費税率は８％となります。
②平成２７年９月末までにリース契約し、かつ納品された場合、平成２７年１０月以降もリース料率にかかる消費率は８％となります。納品が平成２７年１０月以降となった場合は月々のリース料に係る消費税率は１０％となります。
③平成２７年１０月以降にリース契約されたものは平成２７年１０月以降、月々のリース料に係る消費税率は１０％となります。

設請負契約等の場合には消費増税に係る経過措置の適用があります。契約から引渡、工事完了まで長期にわたるため、契約時点で消費税率を判断します。診療所の新築、増改築、住宅新築、リフォームをご検討の方はご注意いただきたいと思います。
≪請負工事契約の場合≫
①平成２５年９月末までに請負契約をしたものは平成２６年４月以降に引渡されても消費税率は５％のままとなります。
②平成２５年１０月以降～平成２７年３月末までに請負契約したものは平成２７年１０月以降に引渡しになっても８％のままとなります。
③平成２７年４月～９月までに請負契約して平成２７年１０月以降に引渡しになったものは１０％となります。

新規設備の調達をご検討の先生は平成２６年３月末までに、ぜひ１度再検討することをお勧めします。また、現在消費税課税事業者となっている場合、課税方式によっては確定申告で支払う消費税が異なってくる場合がありますので、税理士等にご確認いただくことをお勧めいたします。

医療タイムス紙　平成２５年５月２０日　掲載