お知らせ

医療スタッフのメンタルヘルス対策

最近、精神科・心療内科の開業が目立っています。
日本全体で心身にかかわる健康被害が増えているようです。
長野県では年間500人前後の方が自殺されておりますが、30~50代の働き盛りが約50%、健康問題
によるものが62%となっており、自殺を図った方の75%に精神疾患があり、精神疾患の約半数がうつ
病だそうです。(警察庁統計)

平成18年のメンタル・ヘルス研究所の調査によれば医療従事者の5%にうつや不安障害の傾向がある
と言われており、現在はもっと増えていると予想されます。
医療機関の業務は過度の緊張や大きな責任の下でとなりますので、自覚症状がないまま精神疾患を
発症させるケースもあるそうです。

これからのクリニック経営において、メンタルヘルス対策は無くてはならないと言えます。
メンタルヘルス対策としては4つのケアが推進されています。
・セルフケア
→労働者自身によるストレスへの気づき、対処
・管理者によるケア
→職場環境等の改善及びメンタルヘルスへの日常的配慮、相談
・専門スタッフによるケア
→専門スタッフや人事労務管理部門によるセルフケア等の支援と日常的な健康管理
・地域産業保健センター等によるケア
→外部機関や専門家が行う支援活動

また、早期退職の理由にはストレスの他にコミュニケーション不足によるものも多いようですので、
職場のコミュニケーションをより良くしたり、快適な職場環境の確保策が重要です。
仕事の負担が大きすぎますと疲労が蓄積し結果として心身の健康低下にも繋がりますので、
過労気味の方には休みを与える等の配慮の他、厚生労働省が公開している
「自己診断チェックリスト」
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/05/h0520-3.html
家族が行う「疲労蓄積度チェックリスト」http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06/tp0630-1.html
を活用して定期的にチェックしてみるのも良いでしょう。
会計事務所業界もうつ病患者が多いと言われており、私達もスタッフ達が働きすぎていないかどうかを
定期的にチェックし、ノー残業デーを設ける等メンタルヘルスに気を使っております。
先生方も是非、スタッフの顔を見て疲れている人がいたら気にかけていただければと存じます。

資料ダウンロードに2012年11月6日号の医業経営マガジンをアップしました。こちらに「医療スタッフのメンタルヘルス対策」のポイント解説が載っています。
是非、ご活用下さい!!