企業経営:雇用延長した従業員の人件費圧縮は急務!
私の担当している診療所や薬局でも定年を超えた看護師や薬剤師を雇用延長するケースが増えてまいりました。その際に良く相談があるのが労働条件、特に給与をどうするかです。
定年時には恐らく高い給与をいただいて実績や経験もある従業員の給与をただ引き下げますとモチベーションが下がったり、急な退職に繋がりますし、かといって高い給与のまま勤務していただきますと人件費が高止まりして資金繰りを圧迫しかねません。
経営者の先生方には頭が痛いところかと存じます。
ただし、60歳を超える従業員さんの場合には、上記の問題を解決する方法がございます。
一つは勤務時間や給与を調整し、働きながら受け取る在職老齢年金を満額受け取るように労働条件を変更する方法と、もう一つは60歳から65歳までの従業員が雇用保険の被保険者に該当する勤務時間(週20時間以上)の範囲で働き、かつ賃金が下がった場合に下落率に応じて国が給付金を支払う高年齢雇用継続基本給付金です。
事前のシミュレーションや該当する従業員への十分な説明が必要ですが、従業員のニーズや会社の戦略に沿った勤務条件に変更することで従業員のモチベーション維持や人件費の圧縮、有用な人材確保を実現することが可能になります。
細かい条件や手続きも必要ですので、ご検討される方はお近くの年金事務所やハローワーク、または社会保険労務士、年金アドバイザーにご相談されてみてはいかがでしょうか?
資料ダウンロードに2012年5月1日号の経営マガジンをアップしました。
こちらに「働き方の工夫で人件費を圧縮させる再雇用社員の賃金決定」のポイント解説が載っています。
是非、ご活用下さい!!