医療にとっての「守・破・離」とは
他県に、私が懇意にして頂いている医療法人理事長がいらっしゃいます。
理事長からは、お会いするたびに業務面のみならず人生そのもの・それぞれの行き方もついて数々のご指南を頂いております。
そんな中で最も印象に残っているお言葉が「守・破・離」です。
「これからの医療は常に守・破・離の精神で望みなさい」とおっしゃいます。
云うまでも無く「守・破・離」とは仏教用語で物事について考える時・対処する時には「守る事」「破る事」「離れる事」もバランス感覚が重要であるとの教えです。
今度理事長の医療法人で将来に向けてのビッグプロジェクトを立ち上げました。
既存診療所の移転も検討する中でリハビリを強化した有床診療所・デイケアと在宅療養支援診療所を機軸とした有床診療所の複合的な施設を建築士し既存施設との連携を更に強化・機能化し地域医療の受け皿のみならず情報発信基地を目指すという壮大な計画です。
理事長より、なんと弊社に対し「思うままプレゼンしてみなさい」とのありがたきもあり、とても重たいご指示を頂戴いたしました。
但しプレゼンに望むための最も重要な前提条件が「守・破・離」なんです。
医療の既成概念に捉われず、建築基準法などの法律の縛りにも捉われすぎず、とにかく開放した自由な発想で組み立ててみて欲しいとの御指示です。
弊社には分不相応なプロジェクトですので、当然当たり前の発想で萎縮したプランをプレゼンしてもなんの魅力も相手側に伝える事も出来ないわけで、今とにかく思い切った発想であっと驚くプランも入れ込みながら「地域に開かれた診療所」「地域とのバリアフリー」をキーワードに懸命作業中です。
「守・破・離」の精神です!ある意味今回は特に「破・離」の精神でいこうと思っています。
今週末プレゼンです。作業量も膨大で、設計担当者は連日の徹夜で頑張ってます。理事長の「自由に思い切ってやってくれ」とのお言葉に疲れも吹っ飛びます。
緊張感も徐々に増して来ました。
今までの既成概念をどれだけ取り外せるかがキーポイントだと思っています。