開業にも影響!建設資材の大幅値上げ
建設資材の大幅値上げがこの4月から始まっています。
開業の際にかかるイニシャルコストの大きなものの一つに建設費がありますが、このところ建設資材の値上げが止まりません。
例えば、床材、シャッター、グラスウール、クロス、不燃ボード等など、既に値上げになってる物のほか、今後値上げを予定しているものを列記すれば切りがないほどです。
「景気の冷え込み感による需要の減少」と「原油や原料の高騰による値上げ」が同時に現れる、いわゆるスタグフレイションの典型的パターンです。
悪いことは重なるもの。
つい最近オーストラリアの石炭産出施設が水害により水没して、鉄鉱石市場がなんと3倍に跳ね上がったとのこと。これにより鋼材はもちろんの事、需要のスライドによりコンクリート、木材の値上げも必至です。
本当に深刻な状況です。
当然、診療所など建築にも直接的に関わるわけで、既に発注いただいている案件はまだその負担を建設業者その他が負うとして、今から発注していただくものは新しい原価にて見積もらざるを得ません。
更に困るのは現在見積もり中のもの、見積もりは終わったけども今から発注いただく案件です。見積もりのやり直しを含めドクターとそれこそ「建設的でない」ご相談をさせていただかなければなりません。
建設業者としても当然懸命なるコストダウンの努力が必要になります。
VE(バリュー・エンジニアリング)提案
仕様を変えずにコストをダウンする手法のことを言いますが、こういう時こそ各建設会社のVE提案能力の差が明確に現れるはずです。
「機能性、快適性とコストバランス」
今、劇的な環境変化に直面し再度このことに対し真摯に取り組みます!