診察時間は最低5分
2008年診療報酬の改定案の要旨が発表されました。
その中で
「患者からみて分かりやすく、生活の質を高める医療」として
「外来管理加算は患者への診察や説明などを行い、そのための時間の目安(最低5分)を設ける」
と定められました。
昨日、A先生とご面談する機会があったんですが、その件につきこの様におっしゃっていました。
「私はこの様に5分なんて決められる前から患者様とのコミュニケーションには充分配慮していましたよ。そんな事気にしなくても普通で5分以上は当然かけている訳だし、コミュニケーション・診療における問診というものは時間で判断するものでなく、コミュニケーションのあり方やその内容が大切であって、要は患者様が安心感・満足感を得られるかどうかが重要だと思うよ。この様に時間を決められるとかえって時間を気にするようになりスムーズなコミュニケーションがとりずらいなー」
私も同感です。患者の立場からしても大事なのは診察時間じゃないと思います。体調の悪い時に先生に打ち明けるだけで気分が晴れてしまう時もある訳で、やはり大事なのは診察によって得られる信頼感だと思います。
高齢化社会に対応しQOLの向上を目指しての今回の取り決めでしょうが、診療時間最低5分の取り決めとは・・・・・なんか世知辛く、無味乾燥に感じますね。我々が本当に大事にすべき事は別にある様な気がします。