賞味期限の定義知ってますか?
このところ「ミートホープ」「白い恋人」「赤福」と賞味期限の改ざん問題が事欠きませんが、皆さん賞味期限の定義を正確に言う事が出来ますか?
実は今日、ある病院の院長先生(先生は医学博士でもあります)とお話をする機会がありました。
その際、今巷を賑わす赤福問題が話題に登ったのですが、先生から「あなたは賞味期限の定義をご存知ですか?」と質問され明確に答える事が出来ませんでした。(ちなみに家に帰り妻に聞いても正確に答える事が出来ませんでした・・)
先生から食品の期限表示には「消費期限」と「賞味期限」とがある事、またそれぞれの定義を教えていただきました。以下先生から教えて頂いた内容です。(帰って念のため調べましたが全くこの通りでした)
「消費期限」とは概ね5日以内で品質が急速に劣化する食品に定められ、これは必ず期限内に消費する必要がある。
「賞味期限」とは製造日を含め概ね5日を超え、品質が比較的劣化しにくい食品に定められ、これは期限を過ぎても直ちに食べられなくなる事ではなく、より美味しく食べれる目安を示している。(もちろん賞味期限内に消費されることが安全上からも好ましい)
この答えは、恥ずかしながら私にとっては以外でした。
私は「賞味期限切れ」イコール「食べる事が出来ない」と思い込んでいました。
ニュースなど報道では、例えば赤福が賞味期限切れの近い商品を冷凍したり再加工して販売していた事を「とんでもない裏切り行為」として糾弾しています。確かに消費者に対して偽ったり、改ざんしたりすることこれは絶対に許されない事であります。しかもこれが日常化し組織的に行われていたとすればどんなに非難されても仕方ありません。
しかし・・・「批判だけしていれば良いのですか?、もう少し消費者として考えることは無いですか?」
これが先生からの奥深い提言でした。
飽食の時代、物余りの時代、使い捨ての時代と言われる様に我々の意識の中で「物を大切にする心」が希薄になって来ている事は紛れも無い事実であると思います。
物を絶対捨てない事、徹底的に再利用する事・・・ちょっと危険な発言かもしれませんが赤福のやっていた事も時代が違えば物を捨てない賢い知恵として捉えられたかも・・・
「コンビニが賞味期限が到来するとルーチンワークの様に山のような弁当を捨てる事、若い?主婦が賞味期限の1日過ぎたチーズを惜しげもなく捨てる事、これが当たり前の時代になっていないか。」
「赤福問題などを契機にすべての人が今一度人間として消費者として考えるべき時」
先生のおっしゃった言葉は本当に奥が深く考えさせられます。
まずは出来る事から、日々の食事を有難く残さず頂こうと思います。