県内主要病院長の年頭あいさつ④
■岡谷市民病院・内山茂晴院長
スタッフの潜在的な力と能力発揮で成果あげる
今年は巳年です。蛇は皆に嫌われていますが、古くから「再生と変化」を象徴する動物なのだそうです。脱皮して成長する蛇は、その生命力から「不老長寿」を象徴するとも言われています。昨年のご挨拶では辰年に因んで"臥龍"についてご紹介いたしました。当院主催で開催された第41回中部日本手外科学会では、臥龍のごとき将来を嘱望されるような若手医師を多く発見しました。
■諏訪赤十字病院・梶川昌二院長
患者や職員に選ばれる病院目指す
新年あけましておめでとうございます。昨年は医師の働き方改革が開始され、診療報酬改定も病院にとって大変厳しい内容であり、医療機関の経営悪化が深刻となっています。そのような中、当院では9月に電子カルテの更新を行い、スマートフォンの導入、AI問診の拡大など医療DXの推進を進めてきました。今年はマイナ保険証の本格活用、電子処方箋の活用も開始され、さらなる医療DXの推進が求められます。
■諏訪中央病院・佐藤泰吾院長
2040年を見つめて歩み進める
あけましておめでとうございます。2025年を迎え、2040年へむけた新しい地域医療構想の準備が進んでいます。目前の問題も多いですが、少し遠くを見つめて歩みを進めていかないと、しっかりと前に向かって歩いていくことができません。そのためにも2040年といった少しだけ先の世界を見つめて歩き出すことは大切なことです。
■伊那中央病院・本郷一博院長
5カ年計画に基づき経営改善に努める
明けましておめでとうございます。病院経営の厳しい状況の中ではありますが、昨年度からスタートした5か年の経営強化プランに基づき引き続き経営改善に努めます。病院の一番の財産は「人」であると思っており、各職員が生き生き働けるよう、各部門の業務の見直しを行い、より働きやすい環境整備に努めて参ります。
■飯田病院・原栄志院長
チームワークのつながりの質を高める
あけましておめでとうございます。今年はいわゆる「2025年問題」の年ですが、飯田下伊那の65歳以上の高齢化率は35.3%と発表され、5年で約2%アップしました。当圏域はまさに介護の労力が増す一方で、それを支える医療介護従事者確保が喫緊の課題です。その中でもこの分野に携わる者が、希望や矜持を持ちながら幸せになれる環境づくりを整えることを心がけます。幸せな長寿社会実現に向け、歩ける足を守ることに取り組みます。
■飯田市立病院・新宮聖士院長
手術支援ロボットを導入
明けましておめでとうございます。相変わらず世界情勢は安定せず、紛争が続き、米国のみならず自国第一主義の風潮となり、メディア等で極右、分断、格差という言葉を頻繁に目にします。超高齢化社会となるわが国では、医療・介護のニーズが高まり、各医療・福祉機関においては人材不足解消のため、DXの推進等で業務の効率化を進めていますが、けっして黒字にはならない診療報酬制度のため、医療者のモチベーションは下がりがちです。
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