県内主要病院長の年頭あいさつ①
■信大病院・川真田樹人院長 ワクチンが"堕落"しないことを祈る
明けましておめでとうございます。2020年に引き続き、2021年も新型コロナウイルス感染症で明けることになりました。
さて、今年は丑年です。ウシといえば、ジェンナーは牛痘膿を人に投与して、天然痘のワクチン療法を開発しました。ラテン語で雌牛をVaccaと呼び、後年、パスツールがジェンナーに因んでvaccination(ワクチン)と名付けたのは有名な話です。しかし種痘ワクチンの成分はワクチニアウイルスで、牛痘ウイルスとは別物で、両者に免疫交差はありません。牛痘膿に偶然混入したワクチニアウイルスが、たまたまワクチン療法の始まりとなりました。
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