小児心不全の創薬へ前進 信大、新規薬物標的を同定
信大バイオメディカル研究所と医学部分子薬理学教室の研究チームがこのほど、新生児と乳児の心不全治療に適した薬物標的を同定したと発表した。新生児・乳児のマウスを用いた薬物実験で心収縮力を高める効果を確認したほか、ヒトiPS細胞由来の幼若心筋細胞でも同様の効果があることを明らかにした。小児の心不全に対してはこれまで特異的な治療薬がなく、成人用薬を適用外使用していた。研究グループは小児心不全治療の創薬につながると期待。将来的には外来で使用できる小分子治療薬の開発を目指したいとしている。
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