開業希望の方
融資計画
開業時には、融資・金利・担保など
さまざまなお金に関する知識が求められます
開業に必要な、大まかな項目を説明します
融資先
融資先の候補には、大きくは親族、政府系、銀行系、ノンバンク系金融機関などに分かれ、それぞれに特徴があります。一般的には、政府系、銀行系、ノンバンク系と融資の審査が厳しい順と言われています。審査が厳しいほど、有利な条件で融資を受けられることが基本です。
その他にも、医師会からの斡旋融資や、地方公共団体の制度融資の利用、またリース契約、割賦契約という器械関係の賃貸借契約も選択肢として挙げられます。
金利
金利には、固定金利と変動金利とがあって、返済期間内で、固定金利から変動金利へ移行する融資条件の場合もあります。景気が上向き、金利が上昇していくと、当初の予定を大幅に越える返済総額になってしまい、経営を圧迫する恐れも出てきますので、、変動金利の場合は動向に注意が必要です。
返済方法
返済方法は大きく2種類に分かれており、それぞれ元金均等方式、元利均等方式と言います。それぞれにメリット、デメリットがあるので、資金の状況によって慎重に選択をしましょう。また、開業時に返済を一定期間据え置くことができる契約もあります。その方法だと、開業当初の収入が不安定な時期には利息のみを支払って、その時期の返済金額を減らし、スタート時の支払いの負担を軽減することも可能になりますので必ず融資先に可能かどうかを確認しましょう。
保証人
融資先によっては、保証人を求められるケースがあります。配偶者や親族に保証人となっていただく場合がほとんどですが、信用保証協会などの公的機関からの保証を受けられる場合もあります。
担保
土地の購入や、建物の建築を目的として融資を受ける場合には、その不動産に対して融資先が抵当権などの担保を設定する場合がほとんどです。また、場合によっては、ドクターのご自宅やその他の不動産に対しても担保設定を求められることもあります。もしこの時に担保不足と判断されてしまうと、審査が厳しくなって融資条件が悪くなる可能性も出てきます。その場合は、担保不足を補うために、リース契約にて医療機器を調達する等の選択を視野に入れて検討しておく必要があります。
金融機関への交渉
実際に金融機関と融資交渉を行う際には、必ず事業計画書を用意しておくことをお勧めします。事前に事業の計画性や、返済能力があることをきちんと説明できるように準備しておくことが大切です。さらに、昨今では、開業するドクターの人柄や、経営理念を重視する傾向にありますので、この事前準備がますます重要な項目となっています。