開業希望の方

開業用土地・建物計画

LAND & BUILDING

多くの患者さんに末永く
来院いただくために
立地、開業地選びは大切なポイントです

不動産について

患者さんに慕われる診療所にするためには、一番はドクターの確かな腕です。しかし、多くの患者さんに来院いただくには、やはり、立地、開業地選びがとても大切なポイントです。せっかく素晴らしい診療体制を用意しても、開業した場所がわかりづらく、目標とする来院患者数を達成するのに苦労するケースも多々ございますので、診療圏調査を駆使して最適な場所を見つけ出しましょう。それに前後して、開業したい地域の土地や建物を確保する必要があります。

不動産コンサルティング

土地確保の方法

開業する土地が決まったら、土地の確保の方法を選定しよう。選定方法には、大きく分けて次の4種類がございます。

1. ドクターが土地を取得し自己の建物を建てる。 土地の購入 (土地売買契約)
2. ドクターが土地を賃借し自己の建物を建てる。 土地の賃借 (土地借地契約)
3. 土地所有者がドクターの要望に基づき建物を建てる。 建物の賃借 (オーナーリース)
4. 建物(ビル)にテナントとして賃借し入居する。 建物の賃借 (建物賃貸借契約)

土地の購入

土地を購入する際には、色々なことに注意を払う必要があります。複雑な項目も多々ありますので、購入前には、宅地建物取引主任者など、建築や不動産の専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。まずは下の5つの項目をチェックしてください。

1. 物件 可能な限り、複数の物件を見て比較検討する。
2. 環境調査 必ず朝、昼、晩とそれぞれの時間帯に物件に出向き、人、車の動線その他近在の施設などを調査。
3. 価格 近隣取引事例、公示価格、路線価などを調査。
4. 権利関係 商談に入る前に必ず謄本を入手し、所有者その他記載事項をチェックする。抵当権、その他権利の登記がないかを調査する。
5. 重要事項説明書 重要事項説書を契約前に提示してもらい、内容を確実に把握しておく。

土地の賃借

土地を借りる際には次の手続きが必要です。
診療所用地を借りる際には、主に下の図にあるような事業用定期借地権契約、普通借地権契約を利用します。特に最近では事業用定期借地権契約が一般的です。ただし、事業継承などを前提としている場合などは、事業用定期借地権契約は更新が基本的にできませんので要注意です。

借地 普通借地 契約期間30年以上、法定更新あり
定期借地 一般 契約期間50年以上、満了後建物収去義務主として住居目的で使う
建物譲渡特約付 契約期間30年以上、満了後建物を買い取り
事業用 契約期間10年以上50年以下、満了後建物収去更地返還義務
法定更新なし、公正証書による契約、事業目的のみ

複合計画

診療所を開業する際、可能であればクリニックモールの中や周辺を選ぶのも一つの手です。それぞれの診療所がそれぞれの専門性を活かしながらも、ほぼワンストップで複数の医療サービスが受けられるメリットを患者さんに与えることができます。開業する側にも駐車場スペースの確保や初期費用の削減、開業時の集患の面などメリットがたくさんあります。最近では介護施設や高齢者住宅と複合しての開業事例もありますので、一度検討してみることもお勧めします。